新人の成長実感を高める２つのチェックシート

一年前と比べて自分の成長度は？ 

入社から一年が経ち、周囲から見れば明らかに成長している新人の方に、「この一年で何ができるようになりましたか？」と質問すると、「いろいろ知識や経験は積んだけれど、成長したかというと…わからない、あまり変わっていないかも…」という答えが返ってくることが少なくありません。
皆さんのところでも、同じような反応の方がいらっしゃいませんか？　

なぜ自分の成長に自信が持てないか

そもそも、何をもって「成長した」というのでしょうか。
自分自身の成長を認識するためには、「成長したかどうかの判断基準」が必要です。
ところが「成長したと言えない」ほとんどの場合、最終的な目標は掲げているものの、「何をもって成長したといえるのか」、「何ができるようになっているべきか」という、「目標達成までの各段階におけるプロセスの目標」が明確になっていないことが多いようです。

営業の方に話を聞いてみました。
「四半期の目標、月の目標はすべて年間の目標から必然的に決まっていましたし、数字ばかりを追いかけた結果、いつのまにか受け身で目標を受け止め、そこまでのプロセスを深く考えずに仕事をしていました。自分の営業力に対しては確信が持てず、いつも不安だらけでした」

目標とマイルストーンを設定する

自分自身で掲げた目標に対して、いつまでにどのような状態になっているか、などの設定をしておくと、行動に対する意識や実践できたことに対する達成感が持てます。
特に新入社員の皆さんは、「自分に期待されていること」や「いつまでにどのようなレベルになっていたらいいのか」は分かりにくいこともあるかと思います。
そのため、育成担当や上司が、マイルストーンを本人と共に設定することが大切です。
また、そのプロセスに対してのアドバイスや達成状況を褒めることで、自分自身の成長を実感できるはずです。

目標達成のためのプロセスシート

振り返りで重要なことは客観視です。そのためにいろいろなシートの活用が有効です。育成担当や上司と面談し、自分自身がなりたい姿に向けて、目標を設定します。そのために必要なスキルなどを洗い出し、具体的に何をしていくか決めていきます。
これによって、振り返り（達成レベル）のモノサシが明確になり、ステップアップの実感が持てます。また、育成担当や上司も褒めやすく、何にアドバイスをすればよいかが分かりやすくなります。

「目標達成のためのプロセスシート」ダウンロードはこちらから。
※クリックすると画面に表示されます。

期待値の変化と行動チェックシート

新人がステップアップしていく段階で陥りやすいこととして、「今まではこのレベルでOKが出たのに、いきなりNGを出された」という戸惑いと不信をいだくことがあげられます。
これは自分への期待がレベルアップしたことが分からない（伝えてもらっていない）ことが原因です。
自分の成長を喜んでくれている、成長を期待されていることは、新人にとっては励みとなるはずです。しかし、伝わっていないだけで、不安不信に陥ってしまいます。

「期待値の変化と行動チェックシート」は、成長段階によって期待されるレベルと自分自身の状況をチェックできるシートです。

「期待値の変化と行動チェックシート」ダウンロードはこちらから。
※クリックすると画面に表示されます。

新人自身が、どのような成長ステップを歩んでいくかを考え行動できるようになれば、「新人」を卒業するのは目の前です。