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企業におけるサイレントモラハラとその影響

サイレントモラハラとは

モラルハラスメント(モラハラ)とは、相手に精神的な苦痛を与えることを目的に行われる、いじめや嫌がらせです。モラルは「倫理・道徳」、ハラスメントは「嫌がらせ」なので、モラルハラスメントは「倫理・道徳的に反した嫌がらせ」と言えます。モラルハラスメントを放置すると、職場の環境悪化や人材流出につながります。

具体的には、以下のようなものがモラハラの例として挙げられます。
・誹謗中傷、悪口や陰口
・無理難題の要求
・業務とは関係のない過小な要求
・プライバシー侵害

サイレントモラハラは、文字通り「無言のモラハラ」を指します。具体的には、言葉を交わさず、行動や態度で相手を精神的に追い込む行為を指します。そのため、被害者は自分がモラハラの対象となっていることに気づきにくいのが特徴です。

例えば、会議での発言を無視される、意見を求められないなどの状況です。これにより、被害者は自信を喪失し、仕事のパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があります。


企業におけるサイレントモラハラ

ワークスタイルの多様化やテレワークの普及に伴い、直接的なコミュニケーションが減少していることも、サイレントモラハラの増加の一因となっています。間接的なコミュニケーションでは誤解や勘違いが生じやすくなり、それが無言の嫌がらせへと繋がることも少なくありません。
また、組織文化なども、サイレントモラハラの発生に影響を与えると考えられます。特に、上下関係が厳格である職場や、コミュニケーションの機会が少ない職場では、サイレントモラハラのリスクが高まると言われています。

<具体的な事例>

➤情報の非共有:重要な会議やプロジェクトに関する情報を意図的に隠す行為

➤無視や避ける態度:目を合わせない、話しかけない、返事をしないなど、意図的に無視する

➤間接的な批判:仕事や能力について間接的に批判的な話をする

➤集団での排除:職場の食事や飲み会、イベントなどで、意図的に除外する

➤非公式のグループチャットの除外:職場の同僚間で作成された非公式のグループチャットやSNSグループから意図的に除外する

➤労働環境の意図的な悪化:席の近くで大声の会話、業務に必要な道具や資料を隠す、コンピュータの設定を変えるなど、労働環境を意図的に悪化させる

➤成果の故意的な無視や過小評価:努力して達成した成果や貢献を、意図的に無視するか、過小評価する

➤間接的な噂の拡散:真実ではない、または誇張された噂を意図的に拡散する



サイレントモラハラの影響

サイレントモラハラは、社員のメンタルヘルスや業務効率に大きな影響を与えます。無視される体験は、社員の自己肯定感を低下させ、モチベーションの喪失に繋がります。
また、職場環境が悪化することで、チーム全体のコラボレーション能力も低下し、業務に対する無関心が生まれます。
さらに、調査によると、サイレントモラハラを受けた社員は、離職率が高くなる傾向があります。このことが企業にとっては、優秀な人材の流出や人材育成にかかるコストが増加する要因になります。職場内でのサイレントモラハラの放置は、ビジネスの成長を妨げる大きな障害となるのです。


企業が取るべき対策

サイレントモラハラを防止するためには、企業側での意識改革と行動が必要です。
まず、職場内でのコミュニケーションを重視し、オープンな環境を提供することが重要です。定期的に社員同士の意見交換やフィードバックの場を設けることで、情報共有や相互理解が生まれやすくなります。
また、サイレントモラハラに関する教育を社員全体に行うことも有効です。
具体的には、何がサイレントモラハラに該当するのか、その影響と対処方法について理解を深めてもらうための研修を実施すると良いでしょう。こうした取り組みを通じて、互いにサポートし合える文化が育まれます。


ストレスチェックの導入と定期的なフォローアップ

企業は、社員のストレス状態を定期的に把握するために、ストレスチェックを導入することが推奨されます。これは、社員が抱えるメンタルや身体の健康状態を把握する手助けとなります。
ストレスチェックを実施した後は、その結果をもとに適切なフォローアップを行うことが肝心です。必要に応じて、専門家によるカウンセリングやサポートを提供し、社員が安心して働ける環境を構築します。さらに、ストレスチェックの結果を基にした改善策を検討し、実施することで、持続的に職場環境を改善していくことが可能になります。


サイレントモラハラは、企業内での看過できない問題であり、放置すると職場環境の悪化を招く恐れがあります。社員が安心して働ける環境を整えるために、企業は早急に行動を起こすことが求められます。

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