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お役立ち道経営の行動理念(5) - チームで取り組むことで革新度が格段に上がる


「お役立ち道」の軸で情報を串刺しにして、社会をより良くする新たな価値を共創する。そのための行動理念

より良い社会を創るために、一人ひとりの「役立ちたい」意識を活かし、新たな価値を共創する「お役立ち道経営」。それを具体化していく上で必要とされるのが、五つの行動理念です。

今回は、<3.お役立ち道の文化づくりのコォ・イノベーターを目指す>です。代表の葛西が語ります。

「お役立ち道経営」記事一覧はこちらから >>


目次[非表示]

  1. 1.「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す
    1. 1.1.<3.「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す> 実践ポイント
  2. 2.コォ・イノベーターとは?
  3. 3.お役立ち道の文化とは?
  4. 4.一人ひとりががんばる?
  5. 5.組織文化は可視化も可能



「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す


「お役立ち道経営」を実践するための五つの行動理念

  1. 「お役立ち道」の仕事ぶりを磨く
  2. お役立ち道の人間観に立つ
  3. 「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す
  4. 価値共創のパートナーを実践する
  5. 理念統合のマネジメントを実践する


<3.「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す> 実践ポイント

  1. 個人でやる面白さもあるが、チームでやるともっとおもしろく、お役立ちの成果も大きくなる
  2. チームでやると、自分の強みを自覚することができる。強みと強みを活かし合うことで、チームワークが生まれる。チームワークの醍醐味を味わってほしい
  3. チームの目的は「社会へのお役立ち」に向かうこと。自分の強みで、チームに良い影響を与えられる“コォ・イノベーター”になろう。自分の強みを活かせば、誰でもコォ・イノベーターになれる



コォ・イノベーターとは?


Q.三つめの行動理念「お役立ち道の文化づくりのコォ・イノベーターを目指す」ですが、言葉として、コォ・イノベーターがピンとこない人もいるかもしれませんが…。

A.コォ・イノベーターとは、「変革の協力者」という意味で、ジェックの造語です。
変革に対する意識について、こういうイノベーションを起こすぞとなった時、そのイノベーションに向かって力を発揮していく人、リーダーの協力者となって組織に良い影響を与える人がいるものです。この人たちは、コォ・イノベーターと呼べる人達でしょう。

逆に、新しいこと対する不安や過去の経験などから、変革を阻害してしまう人たちも組織の中にはいます。その人たちをディス・イノベーターと呼びます。


人は、皆、「得手不得手」と言うのがあります。だから、ある分野ではコォ・イノベーターになる人が、他の分野ではディス・イノベーターになる可能性もあります。ですから変革を成功させるには、多くの人がコォ・イノベーターになるような要素を引き出していくことが大切なこととなるのです。



お役立ち道の文化とは?


Q.「お役立ち道の文化づくり」とは、具体的にどのような文化のことでしょうか。

A.「お役立ち道の文化」を測る物差しとしてジェックが定義しているのが、三つの価値観とその行動様式です。

  1. 「挑戦」の価値観とその行動様式
  2. 「協調」の価値観とその行動様式
  3. 「お役立ち」の価値観とその行動様式

この三つの価値観と行動様式が非常に高い所にある組織(下図のオレンジの部分)を「お役立ち道の文化がある」と評価しています。


お役立ちの方向に向かって、協調して、挑戦していく。そういう価値観と行動様式をみんなが取れるよう、一人ひとりが、自分の強みを活かしてコォ・イノベーターとして引っ張っていく。それがこの3番目の行動理念です。



一人ひとりががんばる?


Q.お役立ち、協調、挑戦、それぞれ自分が得意な部分を活かして、一人ひとりがコォ・イノベーターを目指す・頑張るということでしょうか?

A.個人として、自分のお役立ち意識をみつけ、お役立ちイメージを膨らませ、目標とシナリオを作って動機付けしていきましょうということはベースとなります。しかし、あくまでもチームプレーが前提です。チームにいる一人ひとりが、それぞれの強みでコォ・イノベーターとして機能して、チーム内に良い影響を与え合い、高め合っていくという意味です。日本人はチームスポーツが盛んなので、「個人の力量の総和よりも、チームプレーになると個人の力量の総和以上の成果が出る」といったことは、違和感なく理解できると思います。一人ひとりが自分の強みを活かして、チームの中で、コォ・イノベーターになっていく。すると個人ではなしえないような、すごい成果を上げることもできます。

より良いチームワークと言う面でも、挑戦と協調は外せない価値観と行動様式です。それに、「お役立ち」と言う方向性があることで、お役立ち実現に向かって挑戦し、協調すると言うチームの動きになっていくのです。



組織文化は可視化も可能


Q.「お役立ち道の文化」がある組織なのかどうかは、どうすればわかりますか?

A.「挑戦」「協調」「お役立ち」の価値観と行動様式が、組織内にどのくらい根づいているかを点検すればわかります。表の内容と照らし合わせて、自組織の状態を把握していただければよいかと思います。



価値観と
行動様式
挑戦

自分の立場を

守ろうとする

(現状維持的挑戦)

他より優位に

立とうとする

(競争優位的挑戦)

自らの可能性を

極め続けようとする

(卓越的挑戦)

協調

分担を

果たそうとする

(分業的協力関係)

補い合い、

力を合わせようとする

(補完的協力関係)

共創し、

協働しようとする

(共創的協力関係)

お役立ち

親密な人の

お役に立とうとする

(親近者貢献)

自分の属する組織の

お役に立とうとする

(組織貢献)

社会や市場の

お役に立とうとする

(社会貢献)

「挑戦=強、強調=強、お役立ち=強」の状態が、「お役立ち道の文化」と位置付けています。


さらに詳しく知りたい場合は、ジェックでは、「組織文化診断」を実施しています。コンサルティングの前後、プロジェクトによってはその中間地点で、組織の文化がどのように変わったかを測り、診断しています。具体的には、アンケートを取り数値化しています。アンケートでは、例えば「あなたはどうか」「あなたの上司はどうか」「あなたの職場はどうか」とさまざまな角度から質問を設定して、3本の軸がどれくらいかを可視化し、「お役立ち道の文化」に革新するための課題の設定を行っています。


(つづく)「お役立ち道経営」記事一覧

※この記事は、外部ライター様による葛西へのインタビュー記事です。


葛西 浩平
葛西 浩平
株式会社ジェック 代表取締役会長

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