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お役立ち道経営の行動理念(2) - 「お役立ちイメージ」が描けると内的パワーが湧いてくる


「お役立ち道」の軸で情報を串刺しにして、社会をより良くする新たな価値を共創する。そのための行動理念

より良い社会を創るために、一人ひとりの「役立ちたい」意識を活かし、新たな価値を共創する「お役立ち道経営」。それを具体化していく上で必要とされるのが、五つの行動理念です。

今回は、一人ひとりの「役立ちたい」意識について考えます。代表の葛西が語ります。

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目次[非表示]

  1. 1.「お役立ち道経営」を実践するための五つの行動理念
  2. 2.「役に立ちたい意識」を可視化するには
  3. 3.「お役立ちイメージ」は簡単に描けるもの?
  4. 4.お役立ちイメージを活かしたチームづくり



「お役立ち道経営」を実践するための五つの行動理念


「お役立ち道経営」を実践するための五つの行動理念

  1. 「お役立ち道」の仕事ぶりを磨く
  2. お役立ち道の人間観に立つ
  3. 「お役立ち道の文化づくり」のコォ・イノベーターを目指す
  4. 価値共創のパートナーを実践する
  5. 理念統合のマネジメントを実践する



「役に立ちたい意識」を可視化するには


Q.「お役立ち道経営」では、一人ひとりの「役に立ちたい」という意識を経営に活かすことだとお聞きしました。「役に立ちたい意識」を明確に持っている人はそう多くないと思うのですが、どのように意識を明確にしたり、可視化したりするのでしょうか。

A.「役に立ちたい意識」のことを、「お役立ちイメージ」と言っています。これまでもお伝えしているように、「誰かの・何かの役に立ちたい」という意識は誰でも持っています。ですが、普段は意識をしていなかったり、忙しさやその時々の状況によって見失ったりと、常に明確に意識できているわけではありません。それを明確にする方法はいろいろあると思いますが、私はメンバーの「お役立ちイメージ」を明確にする際には、ある一定のものさしを使っています。

一つめは、「お役立ちの源泉の発見」。これは、過去の自分を振り返って、「何に夢中になってきたか」を沢山洗い出して、夢中になった理由の共通項を探ります。さらに、「その時どんな役割を果たしていたか。自分の活かされた強みは何か」と深掘りしていくと、このようなシチュエーションに身を置くと、自分は知恵や力が発揮できるのではないか、という仮説が経ちます。(下図「base」「can」)

二つめは、「お役立ち使命の確立」です。これは、一つ目の「お役立ちの源泉」を元に、自分は仕事を通じて、今所属している組織を通じて、どんな風にお役に立ちたいのかをまとめる作業です。まずは所属している組織の理念に共鳴できるか。なぜ、自分はこの組織にいるのか。どう貢献をしていきたいのか。無意識でも、この組織の一員として自分を活かしたい、役立ちたいという気持ちを持っていると気づくはずです。(下図「will」「must」)



最後に、「お役立ち使命」を果たして、どんな状態を創りたいのかという「お役立ちビジョンの構築とその具現化」を進めます。長期に実現したい状態を描き、そこから、中期、短期に落としていきます。ここは、組織の「お役立ちビジョン」との共鳴点や接点も見つけながら落とし込んでいくと良いと思います。長期から落とし込んでいきますので、短期、つまり今日からやることが、今までやっていた事と変わってくることも沢山あります。こうして、日々の行動にイノベーションが生まれます。(上図「ここで何を成すのか」をビジョン~長中短でスケジュール化)

これは、自分の内にある欲求や喜び、そこから生まれる仕事の目的や目標を可視化することになります。つまり、内発的動機づけにつながりパワーが湧いてくるのです。



「お役立ちイメージ」は簡単に描けるもの?


Q.「お役立ちイメージ」をつくるものさしがあるからといって、簡単に描けるものでしょうか。少し難しく感じてしまいます。

A.おっしゃる通りすぐに描けるものではありません。ジェックでは「お役立ちイメージ」をまとめるシートがあり、それを使って可視化をしています。さらに、リーダーがメンバーに対して対話をしながら明確にするサポートをする、全社員が集まる場で「お役立ちイメージ共鳴ミーティング」を行っています。最近はオンラインミーティング形式ですが。メンバー間でお役立ちイメージを共有したりアドバイスし合ったりしています。

しかし、自分に向き合うのが苦手な人や、自信が無い人、どうしても現状にとらわれてしまう人もいて、すぐに明確になる人はほんの一握りです。私自身もすぐには描けませんでしたから。私はこれで良いと思っています。常に意識し続けて、自分の内なるパワーに向き合い続けること、これが大事なのです。



お役立ちイメージを活かしたチームづくり

Q.前回お聞きした、「一人ひとりの個性を引き出して全体を盛り上げる」というのが葛西さんのお役立ち道でした。ということは、お役立ちの方向性は皆それぞれ違う…。

A.それぞれ違います。だからこそ、多様性が化学反応しイノベーションが起こる可能性も高くなるのです。さらに、このお役立ちイメージを他の人と共有・共鳴することで、新しいコトを起こす同志が見つかったり、それぞれのこだわりや強みを活かし合ったチームビルディングもできたりするようになるのです。さきほどの「お役立ちイメージ共鳴ミーティング」では、職種や経験の違うメンバーが集まってミーティングをしたことがきっかけで、新しいプロジェクトが立ち上がったこともあります。

さらに、「お役立ちイメージ」は日々育っていくものですので、最低でも2年に一度はお役立ちイメージの検証をして、進化させています。このタイミングで組織変更を行っています。


(つづく)「お役立ち道経営」記事一覧

※この記事は、外部ライター様による葛西へのインタビュー記事です。


葛西 浩平
葛西 浩平
株式会社ジェック 代表取締役会長

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