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「べき論」の枠を外して思考を広げよう

企業においてリーダーの責任は当然重いものです。

メンバーを束ね、チームの業績責任を負うリーダーは、うまくいかないときには「自分はダメなリーダーだ」とメンタル不調になることもあります。

このような時、「どのリーダーだって順調なチーム運営や好調な業績を常に維持することは無理な話だ」と割り切って考えることもよいでしょう。

しかし、「常に順調なチーム運営は無理な話だ」と理屈で自分に言い聞かせているだけでは、心の奥にある「メンバーはリーダーの自分に対して、満足できるチーム運営ができていないのはリーダー失格だと、厳しい目で見ている。自分はその期待に応える力がないのだ」という思いを払しょくできません。

結局、この場合、本音として心の奥に根付いている考え方は次のようなものではないでしょうか。



「だから」を「だからといって」に変えてみる

私たちは、「○○だから、□□であるべきだ(または△△であってはならない)」などの「べき論」を知らず知らずのうちに多く聞かされてきています。

例えば、「新人だから、自分から先輩に話しかけるべきだ」「人には親切にするべきだ」「親には感謝すべきだ」等々。

「べき論」は考え方を硬直させてしまいます。硬直した考え方になると、「自分から話しかけられない私はダメな人間だ」とできないことに対して自己嫌悪が募ってしまいます。

この硬直した考え方を変えるには、「~だから」を「だからといって」に言い換えてみましょう。
「だから」に続く言葉はいままでの硬直した考え方です。「だからといって」に続く言葉は、今までとは違う考え方です。
「今までと違う考え方だとどうなるのだろうか?」を考えてみるきっかけになります。

新人だからといって、いつも自分から先輩に話しかけることはできない。なぜなら、相手が忙しかったり、自分も別のことに集中していて気づかなかったりすることだってある。
でも聞くべきことや報告すべきことは進んで自分から話しかけないとミスしたり迷惑かけたりするから、自分から話しかけないといけない。
分からないことが多いのは事実だから、自分から遠慮せずに話しかけることが大事なのではないか。
いつもどんなことでもこちらから先輩に話しかけなければいけない、ということではないのではないか。

このような思考が回るのではないでしょうか。


リーダーに置き換えてみると

「リーダーだから、チーム内に不満が起こる運営ミスをすべきではない」を、「リーダーだからといって」に言い換えてみましょう。

リーダーだからといって、一つも運営ミスをしないことは不可能だ。なぜなら、人は失敗をする。ときに失敗があったとしても、それだけでリーダーとして認められなくなるとは限らない。
そうすると、リーダーとは、という考え方が次のように変わってきます。


このような考え方になれば、自分を追い詰め過ぎずメンタル不調も軽減するのではないでしょうか。

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