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組織の動脈硬化を防ぐ2つの観点

組織の動脈硬化が起こっていませんか? 

ジェックの新入社員研修では、組織について「共通目標達成のために有機的活動を行う人間の集団である」と定義づけています。有機的活動とは、「各々に役割があり、協力し合い、カバーし合うといった一匹の生き物(有機体)が行っている活動」です。状況によって、私たちが不調になるように組織にも不具合が発生します。自然治癒する場合もありますが、放っておくと存続の危機に繋がる場合もあります。健康診断として自組織について考えてみましょう。


組織の動脈硬化とは

動脈硬化とは血管が硬くなり弾力性が失われてしまい、血管が詰まりやすくなる状態です。
つまり、組織の動脈硬化とは、組織の柔軟性が失われ、新たな発想が出てこない、必要な情報がうまく流れていない状態に陥っているということです。

組織が動脈硬化を起こしていると、なかなかイノベーションが起こらず、報連相がない、必要な情報が上がってこないなどの不具合が発生します。

そればかりか、変わらない組織に嫌気がさし、優秀な人材から辞めてしまうなどの状況に陥ってしまうこともあります。


マネジメント層が原因で動脈硬化が起こっている場合

例えば、以下のような状況があるとします。

それぞれの層がちぐはぐで、できないだけでなくマイナスとなっています。
この場合では、経営層と現場をつなぐマネジメント層がうまく機能していないことが動脈硬化の原因です。
経営層の考えを現場が自分事として行動に反映できるように、マネジメント層が変換して現場に伝えたり、何よりも現場の声をしっかりと受け止め、その上で現場からの課題やアイデアを経営層に提案したり実践したりすることで、組織全体に情報や意欲が流れ始めます。

このような「報連相を強化する」にしても、何のために・なぜ必要かを示すことや、現場ではまず実践してみようという行動を起こすことがないとうまくいきません。
また、マネジメント層だけでなく、経営層は、適切なビジョンや達成に向けた事業戦略を描くこと、プレイヤー層は、自律性を養いかつ意識的な情報連携をとることが必要です。


組織の動脈硬化を防ぐ2つの観点

組織の動脈硬化を防ぐために、2つの観点で考えます。

1.詰まっている箇所への打ち手

前述した例では、マネジメント研修、戦略浸透、若手の意識改革(自律意識)などがあげられます。

<マネジャーの育成ポイント>
●経営幹部の考えを理解し、現場的なコンセプトに変換する
●メンバー一人ひとりと目標に対してとことん話し合う
●日々の工夫でメンバーの創造性を高める
●アイデアを形にし、推進する
●革新を阻害する問題に立ち向かう


2.組織文化を変えることへのアプローチ

組織を人とすると組織文化は体質といえます。
「体質」に対する根本的解決方法は規則的な生活習慣をおくること、つまり医師などからよく言われる「バランスの良い食事・適度な運動と適切な休息をきちんと取りつづけること」です。
一時的に良くなっても、生活習慣を見直さないとまたもとにもどってしまうことはよくあることです。
ダイエット器具をやせたい箇所に当てるだけでは、代謝が上がり健康的な痩せやすい体質になることはできません。

組織においても同じことが言えます。
マネジメント研修や若手研修を実施し、一時的によくなったとしてもしばらくすると元に戻ってしまった、というお悩みは少なくありません。

組織の体質を変えるという観点で、1.で改善できたことを習慣化し定着させていくことが重要です。組織文化の正体である「集団の大多数に共通で根付き当たり前になっている考え方や行動パターン」にフォーカスし、打ち手を構築していくことで、動脈硬化が起こりにくい組織へと変わることができるでしょう。



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